2021年2月26日(金)
10時―15時
日本トランスパーソナル心理学/精神医学会第20回大会のプレワークショップ: 「生命への回帰:つながりを取り戻すワーク」の中で、ゲスト・ファシリテーターとしてムーブメント・メディスンを行います。
“からだ―自然―いのちに根ざした 新たなスピリチュアル文化への変容”
という興味深いテーマのこの大会のプレワークショップとして、ジョアンナ・メイシーのワーク:
「生命への回帰:つながりを取り戻すワーク」を齊籐由香さんがファシリテートします。
その中の一部で、ムーブメント・メディスンをリードさせてもらいます。
“学会”と聞くと、堅いイメージがありますが
内容を読ませてもらうと、“人”として、今の時代を生きる為に必要な未来へのビジョンを描けそうなワクワクを感じました。
ちなみに、ウィルスを大先輩、と呼ぶあたりも好きです。↓
メタモルフォーシスの時代=その存在のあり方を根本的に組み替えるようなプロセスの真っ只中にいる私たち。
じっくりとコロナの時代を超えた新たな蝶の姿を想い描くような場に興味のある方、ぜひどうぞ!
大会長の村川治彦さんの言葉を転記します。申し込みリンクはその下に!
宮田恵
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新型コロナウィルスの感染拡大により、世界中の人々が今未曾有の危機を体験しています。「新型」と呼んでいるものの、生命体であり物質でもあるウィルスは、30億年という人類よりも遙かに長い時間をこの地球で過ごしてきた大先輩です。そのウィルスが人体に侵入することで、私たちは日々の行動、生活のパターン、社会の構造、そして文化のあり方まで変えることを迫られています。しかもこの変化は、一過性の揺らぎで終わるようなものではなく、これから何年も続き、社会学者ウルリッヒ・ベックが「変態する世界(The Metamorphosis of the world)」で予言した人類社会の「変態=メタモルフォーシス」が引き起こされることさえ予感されます。ベックがいう変態とは、例えば青虫が蝶となるためにいったん蛹となってその身体をどろどろに溶かし、その存在のあり方を根本的に組み替えるようなプロセスです。
この「メタモルフォーシス」の時代に、トランスパーソナル心理学に何ができるか。この問いを探るために、第20回大会では「からだ―自然―いのちに根ざしたスピリチュアルな文化への変容」をテーマに掲げ、「甦りの地」として長い伝統をもつ熊野に集うことを決めました。トランスパーソナル心理学はこれまで、個人や自我を超えた意識のあり方を探求し、ウィルバーらによって壮大な意識の進化理論が提示されてきました。しかし、このコロナがもたらす「メタモルフォーシス」は、そうした人類の特権意識を覆し、もっと謙虚に人間が自然の一部に過ぎないという事実に立ち戻ることを迫っています。青虫である人類が進化し蝶となるためには、わたしたちは人間の力やコントロールを超えた自然に対する畏怖の念を取り戻し、蛹のようにいったん殻に閉じこもってこれまでのあり方を溶解する必要があるのかもしれません。1400万年前の大地の働きで生み出された自然やお湯への信仰に基づく「甦りの地熊野」で、大いなる自然への畏怖の感覚を掘り下げながら、じっくりとコロナの時代を超えた新たな蝶の姿を想い描いてみたいと思います。
申し込み:https://jatp20th.info/2news/